防音&遮音
高密度なコンクリートパネルがつくる、パルコンの音環境。
外部からの騒音や上階からの衝撃音を大幅に低減、静かで快適な暮らしを実現します。

- ※当イラストは、コンクリートパネルの外壁・内壁及び床に対する音環境のイメージを表現しており、間仕切壁<図中に(dB)で表記>や扉・窓の遮音性能は、一般的にコンクリートパネルより劣ります。 また、騒音の大きさは、条件によって異なり、コンクリートパネルを介して低減される音の程度は、音域によって異なります。当イラストでは、表現された発生源の音に対する音域を想定しています。
外壁の遮音性能はD値45、電車の音がレンジフードファンの音程度に。
遮音性能は、重く高密度なものほど優れています。鉄筋コンクリートの家パルコンの外壁の遮音性能は、厚さ14㎝のコンクリートパネル(普通コンクリート)に内装仕上げ(下地共)を施した状態※1でD値45※2を達成しています。特に低音域(125〜500Hz)で高い遮音性能を発揮し、500Hzの音であれば、100dB程度の電車の音をレンジフードファンの音程度にまで抑えることが可能です。
- ※1.コンクリートパネルに断熱材を貼り、フリー配線システムのスペースを確保し、内装を仕上げます。
- ※2.D値(上記イラスト内のdBの低減値も同様)は、実験棟における実測値にもとづいた参考値であり、この値を保証するものではありません。
- 【D値(室間音圧レベル差)】
- 2つの部屋の間を通り抜ける音が、聞こえにくくなる程度を表す値。数値が大きいほど、遮音性能は高くなります。
- 【Hz(ヘルツ)】
- 国際単位系(SI)における周波数や振動数を表す単位。1秒間に60回振動を繰り返す波は60Hzとなります。
- 【dB(デシベル)】
- 音の大きさを表す単位。数値が大きくなるほど騒音も大きくなり、例えば、100dBはジェット機の音のレベルに相当します。
標準厚さ14㎝のコンクリートパネル(普通コンクリート)単体の遮音性能はD値50であり、一般のALC板で同等の性能を得るためには厚さ67㎝が必要となり、これは、厚さ75㎜の製品で約9枚分に相当します。
重くて頑丈な床のコンクリートパネルが、上階からの床衝撃音を低減します。
床の遮音性能を表すには、重量床衝撃音(子どもが跳ねた時の「ドスン」という音)と、軽量床衝撃音(掃除機をぶつけた時の「コツン」という音)2種類を対象にする必要があります。重量床衝撃音は重い材料ほど性能が高くなり、鉄筋コンクリートの家パルコンでは厚さ15㎝※のコンクリートパネル(普通コンクリート)が高い遮音性能を発揮します。軽量床衝撃音に対しては、カーペットを敷くなど、柔らかい素材を援衝材として用いることが有効となります。
- ※床のコンクリートパネルの標準厚さは15cmとなりますが、プランニングによっては、ワイドスラブ(厚さ18cm他)を使用する場合もあります。
重量床衝撃音の試験
ホームシアターづくりにも、コンクリートの遮音性能が有効です。
自宅で本格的に映画鑑賞が楽しめるホームシアターが注目されています。鉄筋コンクリートの家パルコンでも、ホームシアターやピアノルームを計画される方が増えてきました。木造や鉄骨造の住宅でホームシアターなどをつくる場合は、サッシや扉といった開口部はもちろん、床や壁の一面に防音材を敷き詰めるなど、相当な対策が必要になります。
これに対して、鉄筋コンクリートの家パルコンのコンクリートパネルに囲まれた部屋は、もともと高い遮音性能が備わっているため、部屋の内側と扉や窓に適切な防音措置を施せば充分に対応が可能。ピアノルームに対しても、部屋を二重構造にするなどして対応することができます。カラオケパーティーを開いたり、お気に入りの映画を大音量で鑑賞したり、鉄筋コンクリートの家パルコンは本格的な音響空間の計画が可能です。
シアタールーム
ピアノルーム